訪問美容を利用した感想。要介護5でも寝たままでカットOK

人は、生きている限り、髪もぐんぐん伸びて、爪もどんどん伸びます。だいたい、2、3ヶ月もするとそろそろ切りたいな〜と思うのが普通ですが、高齢になり不自由な身体になると、美容室へ行くだけでも大変で、家族も本人も労力と時間を費やします。そんな時におすすめするのが、訪問美容です。実際に利用してみて、とても素敵なサービスだと思いました。

訪問美容とは

高齢者や身体的不自由な方、怪我をされて歩けない方、妊娠中や育児中の方など、様々な事情で美容院へ行くことがができない方が利用できる、保険外のサービスです。

電話で予約をした日時に来てくれて、道具一式全て持ち込みで1〜2時間ほどで手際よく髪を切ってくれます。私は運よく、訪問入浴のスタッフさんに女性の訪問美容師さんを紹介してもらいました。普段は美容室を経営されていて、週に何回かは訪問美容のサービスをしているそうです。

私の母は、要介護5で、寝たきりでした。全身が動かせないこと、話せないこと、あちこちの関節が固まっており、首も曲げられないことで、ちゃんと髪を切れるのか心配でした。

どうやって切るのかな〜と見ていたら、ちゃんと枕元に大きなシートをしいて、顔だけ出ている感じです。片手で頭をあげたり支えながら襟足を切ったり、普通にチョキチョキ。

終わった髪の毛も、くるくる〜とシートの中に入れて持ち帰り
部屋中が髪だらけになるかなーと思っていましたが、全然そんなこともなく、終わった後も、床や枕は綺麗でした。

サービス内容

美容院とほぼ同じ基本的なサービスが在宅でも受けられます。シャンプーなど水を使う場合は、自宅のお湯を使うことになりますし、洗面台も利用します。

  • カット&ブロー
  • ヘアカラー
  • シャンプー・トリートメント
  • パーマ
  • 顔そり(カミソリを使用しても顔剃りは、理美容のみ)

お値段

顔そりとカットで、5千円でした。

各事業所の料金設定は違いますし、体勢を動かせる、座っていられる、などの条件でも変わってきます。

今回は訪問美容ですので、顔剃りといっても、シェイバーでした。
訪問理美容の場合は、理容師免許を持った理容師がカミソリで顔剃りをしてくれので、男性には理美容の方がいいかもしれませんね。

訪問美容を利用するには

  • インターネットで自分の地域に訪問美容をしている事業所がないか検索して、直接連絡する
  • ケアマネージャーに、訪問美容の事業所をいくつか紹介してもらう
  • 家に来るヘルパーさんや、介護の仕事をしている方に聞いてみる(色々な情報を知っていることが多い)
  • 地域の自治体(福祉課)などの窓口に聞いてみる

各自治体によって、費用の助成などが受けられますが、介護認定などの条件があります。詳しくは窓口で相談してください。

訪問美容を利用するメリット

  • 髪型や身だしなみを整えたり若々しくいることで、生きる活力へ繋がる
  • 人目を気にしないで、住み慣れた空間で、リラックスして散髪してもらうことができる
  • 移動がないので、本人の身体的な負担が少ない
  • 美容師さんとのコミュニケーションで、雑談したり新しい情報収集ができる
  • 家族にとっては、一息つける時間がもらえる

入浴の前に利用するのがおすすめ

母の場合は、訪問入浴サービスを利用していましたので、入浴前のだいたい1、2時間前に終わるように予約して切ってもらいました。髪を切った後は、すぐにでも髪を洗ってさっぱりとさせてあげたいですよね。

または、カットの後にシャンプーまでお願いしてもよいかと思いますが、2、3時間とじっとしているのも疲れると思うので、その辺は体力や、本人の希望を聞くなどして、サービスを受けられたらよいかと思います。

介護されるようになると、その人らしさがなくなる

介護されるようになると、尊厳がどんどんなくなっていきます。髪型なんて短ければいい、という家族の判断のもと、女性であれば女らしさ、その人らしさが失われてしまうのが悲しいことだと思います。

母が入院した時に、父親の希望で見事に後ろや横を刈り上げられて、短髪のおじさんのようににカットされてしまい、大変ショックを受けました。病院の中にある床屋を利用したそうです。母を見た時は、一瞬別人のおじさんがいると思い、「何これ!おっさんみたいじゃん!」と言ってしまったことを覚えています。父は、以前から「水前寺清子みたいにしたらどうだ」と言っていましたが、それを超えて男性の髪型になってしまったことに、怒り、憤りを感じました。
どう見てもオッサン

母はオシャレに気をつかい、よく美容院へ行く人だったので、こんな髪型にされたこと、悲しかったと思います。

よく観察していると、入院中の方々で男性か?女性なのか?と見た目では区別がつかない人がほとんどで驚きました。病院の床屋さんを利用するので女性は男前になってる人が多かったです。

介護されることって、それだけで絶望的な気持ちです。入院中や在宅生活であっても、先生、看護師さん、いろんな人との関わりは続きますので、髪型なんて、という考えは寂しいな、と思います。

「わざわざ行かなくても訪問美容があるよ?試してみない?」と色々なサービスがあることを伝えてみてください。

明るい気持ちになって少しでも前向きな気持ちになってくれたらいいなと思います。