美白化粧品を使い続けていくうちに、肌が不安定になった・より乾燥肌になった・などの経験をして、1本使い切らない経験はありませんか?そんな時は、肌へ刺激となる成分が隠れていないか充分に調べてみることが大事です。私が実際に試してわかった「酸」がつく成分は少なからず刺激はあるので美白化粧品を選ぶ時の参考になればと思います。
美白といえば!の主な有効成分
美白成分は昔からあるごく一般的なものもあれば新しく自社で開発された成分もあり、効き目や値段もそれぞれ違います。中でも代表的なものを上げます。
美白成分 | 成分の特徴 |
---|---|
カモミラET |
天然植物、キク科植物カミツレの花から抽出される。脳からのメラニンを作れという情報伝達を未然に防ぐ働きをする。 |
m-トラネキサム酸 | 30〜40代の肌に出現する肝斑(かんぱん)によく効くと言われている。シミができている部分の炎症にも効き目がある。水に溶けやすいのでクリーム状の方が吸収力がよい。 |
4MSK | サリチル酸の誘導体(ピーリング効果)は、メラニンの生成を抑制しつつ、溜まったメラニンを排出する。 |
コウジ酸 | 日本で発見された美白成分で、日本酒や醤油の発酵される過程で作られる麹の菌由来の成分。メラニンを生成する酵素チロシナーゼの働きを抑制する。くすみに効果があり、肌に透明感が期待できる。 |
エラグ酸 | チロシナーゼの活性化を抑制する効果がある。果物やユーカリ、ゲンノショウコなどの植物に含まれているボリフェノールの一種。 |
アルブチン | コケモモなどの植物に含まれる成分で、できたシミを消すのではなく、シミを予防する働きをする。 |
ビタミンC誘導体 | ビタミンCそのものは安定性が悪く吸収されにくいが、安定性のあるビタミンC誘導体にすることで、メラニンの生成を抑制し、ニキビ跡などの色素沈着を薄くする効果がある。肌を乾燥させるので、肌の弱い人には刺激がある。 |
ハイドロキノン | 肌の漂白剤と言われるほどの強い効力があり、できているシミを消してくれるが、刺激が強く、皮膚科でシミ消し用として処方される。 |
花王はカモミラET、資生堂はm-トラネキサム酸・4MSK、ランコムはエラグ酸押し、ビタミンCの即効性ならオバジなどが有名ですね。
成分の特徴からみてもわかるように、健康な肌には問題なくても肌の弱い方には刺激となってしまう場合があります。
美白化粧品の中で特に注意したいもの
ネットで検索すれば、化粧品の成分は出てきます。メリットもあれば、副作用があるものもあったり、アトピー肌には要注意、な添加物も出てきます。1つ1つ、調べて、ちょっと安全性でよくないことが書いているな、というようなものは要注意として、メモしておきましょう。
ピーリング効果の成分は、要注意
DL-リンゴ酸、グリコール酸、サリチル酸、乳酸、硫酸Na、パパイン、乳酸、ユズエキス、リンゴ酸など
これらは、穏やかなピーリング効果のあるものです。この濃度が高く配合されているものだと、穏やかには感じられず、刺激となってしまいます。なんだか肌が敏感に傾いたという方、チェックした方がよいです。
ビタミンCは乾燥する
ビタミンC系ではさっぱりとした使用感の化粧品が多く、毛穴の引き締めやニキビにも効き目がありますが、デメリットとして乾燥!します。弱い人だとだんだんピリピリしてきます。年中乾燥しているアトピー肌などには合わないことが多いと思います。
ハイドロキノンは安定しにくい
ハイドロキノンは、効果はあるものの、安定しにくい成分で、紫外線に当たると刺激となる恐れがあります。「安定型ハイドロキノン」の方が、より安全と言えます。
外資系の化粧品は刺激が多い
以前、ランコムを愛用している時期がありました。ランコムといえば、「ブラン エクスペール メラノライザー」が有名ですが、新しくなった商品を何年かぶりに試したところ、肌が大荒れしました。腫れ上がって、赤くなり、ヒリヒリになりました。昔は入っていなかったはずですが、私に合わない成分「サリチル酸」が新しく入ってリニューアルされていました。
スティックタイプの美白は刺激が強すぎる
スティックタイプのものを以前使用したことがありましたが、一晩で真っ赤に腫れ上がり、皮膚科へ駆け込みました。ワセリンを処方されて、塗ったら2日ほどですぐによくなりましたが、あれはびっくりしました。同じ成分の美容液は使ったことがあったので大丈夫かと思っていたんですが、スティックイプは丈夫で厚い肌向けのようで、私にはビックリするぐらい合いませんでした。
気になる美白製品はサンプルで試してからが基本
サンプルは、「肌が弱いので!」と言って、最低でも3日分はもらいたいですね。できれば3日以上は試したいものですが。
サンプルの袋の裏に成分が書かれているので、取っておく
合わない!と思った時、すぐに調べるためには、パッケージは使い終わるまで捨てないで取っておいた方がよいです。
できれば金曜の夜、土曜の夜、など肌荒れした時にはメイクも負担になってしまうので、仕事に行かなくてもいいように、週末にサンプルを使用するのがおすすめです。
3日続けて異常がなくても、1週間使用したら合わなくなった、ということも
そういうことも、あります。初めのうちはなんの刺激もなく、それが毎日少しずつ肌に浸透されていき、長く使ってみたら結局は肌に合わない!となるパターンです。
本当に合うのかどうか判定しづらい時は、「もう1回サンプルで試したくて」と言ってもらいに行くのもいいと思います。
ついに発見、サリチル酸が肌に合わない?
美白化粧品には、有効成分以外に、肌に有効成分を浸透させるために細胞のバリアを破壊する役割がある「酸」とつくものがあるのです。これが、要注意なのです。私は、今までこれが原因だったことにやっと気がついたのです。
バリアによって肌は外的刺激から守られているのに、これが壊されてしまうと、本来の機能を失ってしまい敏感を繰り返す肌になってしまいます。
サリチル酸とは
皮膚を柔らかくし、角質を剥がれやすくするピーリング作用があります。
肌が丈夫な方では、ピーリングと美白との相乗効果で、即効性が見られると思います。
私はこの「サリチル酸」が入った化粧品を使うとだいたい同じようなかぶれ方をしてしまい、顔が赤く腫れ上がり、痒みがでます。まぶたや目の周りもチリチリと痒みが止まらなくなります。
以前、敏感肌用化粧品でも同じような肌荒れが起き、成分を調べるとなぜか必ず入っている・・「サリチル酸」!
私はサリチル酸アレルギーなのかもしれません。
まとめ
美白化粧品に限らずですが、長期で使用するものなので、表記されている全成分をチェックすることが大事です。
また、シミを予防だけなのか、消したいのか、どちらを最優先にしたいのかでも、肌への作用や働きが変わってきます。
そして肌への効果は個人差があります。敏感肌やアレルギー体質の方は、ストレスや紫外線、乾燥や外的要因で肌荒れを繰り返したりします。最低でも1〜2週間は健康な肌の状態をキープできている状態で、サンプルを試すことも重要です。
敏感肌用と書かれていても、自分だけには合わない成分があったりするので、長く安心して使い続けるためには成分はよくチェックして購入してみてください。